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概要

shiniya-yamanasi-2023_07

門内商店街と   久遠寺界隈を歩く身延山久遠寺仲町駐車場御草庵跡 五重塔本堂三門菩提梯門内商店街やまなし歴史散歩わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。(11) 夏号 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 令和5年7月1日発行 日蓮宗開祖・日蓮聖人が晩年を過ごした身延山。山全体が聖地として知られています。日蓮宗総本山の身延山久遠寺。多くの人が身延詣でに訪れ、身延山の門内には商店街も生まれました。今年は、日蓮聖人が身延山に入山して750年の節目の年。6月には、日蓮聖人の身延山入山の様子を再現する「御入山行列」や法要、コンサートなども行われました。 今回は門内商店街と久遠寺界隈を巡るコースを歩いてみました。上り坂も多く、長い石段もあって健脚向けのコースです。 身延山総門から門内商店街に入り、途中の仲町駐車場に車を停めて、商店街を三門に向かって歩きます。やや上りの道の両脇には、名物の「みのぶまんじゅう」や湯葉、数珠を扱う店や土産物店が並んでいます。 身延山の聖域に入るには、あらゆる魔から守り邪心を取り除く仁王像を安置した「三門」をくぐります。「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわすことから「三門」と呼ばれます。間口23m、奥行き9m、高さ21m、総ケヤキづくりの堂々たる門です。楼上には16体の羅漢像が奉安されています。 三門をくぐって進むと目の前に急こう配の石段が見えます。本堂へと一直線に続く「菩提梯(ぼだいてい)」です。高さ104m、287段の石段は「南無妙法蓮華経」の7文字にちなみ、階段も7つの区画に分かれています。菩提梯とは覚りに至る階段のことで、これを登り切れば本堂(覚り)に至ることを意味します。 急こう配の石段を登るのは大変で、休み休みゆっくりと登ります。石段の脇には「男坂」「女坂」の迂回路もあってやや登りやすいですが、それでもかなりの坂です。 石段を登り切ると、左手に五重塔、目の前には久遠寺本堂が見えます。五重塔は明治の大火で焼失しましたが、平成21年に復元・建立されました。設計から工法に至るまで400年前に建てられた元和の塔を復元したそうです。 本堂の前に立つと、その大きさと荘厳さに圧倒されます。一度に2500人の法要を奉行できるそうです。 日本画壇の重鎮である加山又造画伯による勇壮な天井画「墨龍」も見どころです。地階の宝物殿には、国宝や重要文化財、指定文化財が展示されています。広い境内には樹齢400年を超えるシダレザクラの大木があって春には見事な花を咲かせます。 本堂の左手を抜けて坂を下ります。右手には身延山ロープウェイの乗り場があります。ロープウェイに乗って身延山の山頂の奥之院思親閣に行っても良いいのですが、今回はそのまま下って御草庵跡を目指します。 日蓮聖人が身延山に入山し、約9年間を過ごした御草庵の跡地です。日蓮聖人は、この草庵で法華経の読誦や弟子や信徒の教育を行いました。周囲は秋には紅葉が見事です。 ここから三門に戻り、門内商店街を下って駐車場に向かいます。いろんな土産物店をのぞき、「みのぶまんじゅう」や湯葉、数珠などの土産を買って帰るのも楽しいですね。商店街を抜けて三門をめざす高さ104m287段の菩提梯大きさと荘厳さに圧倒される日蓮聖人が9年間過ごした御草庵跡門内商店街三門御草庵跡菩提梯本堂 五重塔