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概要

shiniya-yamanasi-202207

令和4年7月1日発行 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 夏号( 10)わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。中央自動車道富士急行線下吉田第二小下吉田中月江寺駅富士吉田警察署下吉田駅月江寺公園新倉富士浅間神社忠霊塔展望デッキ新倉山浅間公園と周辺の寺社を歩く正福寺大正寺小室浅間神社国道139号おひめ坂通り浅間公園咲くや姫階段やまなし歴史散歩 雄大な「富士山」と五重塔「忠霊塔」を一望できる人気のスポット「新倉山浅間公園」(あらくらやませんげんこうえん)と周辺の歴史ある寺社仏閣を巡るコース。     ◆ 富士急行線月江寺駅で下車。駅前の商店街を右手に曲がって歩く。踏切を渡ってしばらくまっすぐ進む。竜が丘1丁目の交差点を右折する。 下吉田第二小学校のアカマツ林の横を歩く。左に富士吉田警察署、右に新倉郵便局がある交差点を右折して、おひめ坂通りを進み、簡易裁判所の先の道を左に入る。中央道の高架をくぐって正福寺に向かう。正福寺は大同年間(806~810年)に創建されたとされ、本堂と経堂・八角輪転蔵は富士吉田市の指定有形文化財だ。 正福寺を出てすぐの如来寺を見て、さらに中央道のガードをくぐって左手の大正寺に向かう。名勝として知られる美しい庭園に癒やされる。 中央道沿いを歩き新倉山浅間公園に向かう。途中の道路は工事が多く、う回路があって注意が必要(令和4年6月現在)。「富士浅間神社表参道」と書かれた案内板の後ろの石段を上ると新倉富士浅間神社の境内。同神社は慶雲2(705)年に創建された。「子育て神木」と呼ばれるヒノキは市の天然記念物に指定されている。参拝をして新倉山浅間公園を目指す。 公園に上る道は2通り。「咲くや姫階段」と名付けられた398段の石段と坂道がある。行きは石段を上り、帰りは坂道を下りることにした。石段は勾配もあってかなりキツイ。健脚向けだろう。上り切ったところに見えるのが真っ赤な忠霊塔だ。右手の道を上って令和4年2月リニューアルオープンしたばかりの展望デッキに向かう。 途中には、37歳で夭折した西桂町生まれの芥川賞作家の李良枝(イ・ヤンジ)さんの碑がある。 李さんの功績を後世に伝えようと、李さんの小中高の同級生らが計画した文学碑だ。碑には、李さんが芥川賞の受賞スピーチで話した「韓国語で愛はサランと言い、人はサラムと言う。そして人の生そのものをサルムと呼んでいる」との一節と、その中の「愛」「人」「生」という文字が刻まれている。 展望デッキからの眺めは素晴らしい。この日は富士山にややモヤがかかっていたが、赤い忠霊塔と富士山、眼下の富士吉田の街並み。絵葉書のような光景が広がっていて、長い急な石段の疲れも吹き飛ぶ。外国人の観光客にも人気だ。公園には約650本のソメイヨシノが植えられ、春には桜まつりが催されたくさんの花見客で賑わう。 帰りは坂道を下り、中央道沿いに歩いて下吉田駅に出る。ここから小室浅間神社(おむろせんげんじんじゃ)に向かう。創建は古く、大同2(807)年とされる。毎年9月に行われる「流鏑馬祭り」は、走った馬の蹄(ひずめ)の跡の形を見て、吉凶を占う大変珍しい流鏑馬神事として、地元の秋の風物詩として多くの見物客が訪れる。月江寺公園の横を抜けて月江寺駅に戻る。正福寺本堂と経堂・八角輪転蔵新倉富士浅間神社の「子育て神木」398段の石段の「咲くや姫階段」地元出身の芥川賞作家の碑外国人観光客に人気展望デッキの眺望流鏑馬神事で有名な小室浅間神社新倉富士浅間神社子育て神木咲くや姫階段展望デッキから見る忠霊塔と富士山 李良枝さんの碑正福寺本堂大正寺小室浅間神社