ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

shiniya-yamanasi-202108

令和3年8月1日発行 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 夏号( 10)わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。景徳院栖雲寺甲斐大和駅やまと天目山温泉日川渓谷レジャーセンター鳥居畑古戦場跡国道20号線JR中央本線県道大菩薩初鹿野線竜門峡遊歩道竜門橋武田勝頼公銅像日川竜門峡やまなし歴史散歩日川渓谷と武田の秘境を歩く 武田信玄が大永元年11月3日に生まれてから2021(令和3)年で500年という記念すべき節目を迎える。県内に武田家ゆかりの地は数多くあるが、今回は武田家の終焉の地である甲州市大和町を訪ねる。武田家の歴史に思いをはせ、竜門峡の渓谷美を楽しみながら歩く。 JR甲斐大和駅で下車。駅の北側の武田勝頼の銅像からスタート。集落を抜けて国道20号に入って大月方面にしばらく進むと景徳院入口交差点。左手に「日川渓谷竜門峡 湯の沢峠 大菩薩方面」の大きな案内看板が見える。 看板に従って左の県道大菩薩初鹿野線の上り坂を進む。武田家滅亡最後の激戦地、鳥居畑古戦場(とりいばたこせんじょう)跡の石碑を右手に見て景徳院へ向かう。 武田勝頼は天正10(1582)年3月、この地で織田、徳川連合軍と激戦の末に敗れ、武田家の歴史は閉じた。後に徳川家康が一族の冥福を祈るために建立したのが景徳院だ。 石段を上がり、県文化財の山門をくぐると本堂が目の前に現れる。境内には勝頼、北条夫人らが自害した生害石があり、勝頼らの墓もある。 県道に戻り日川を左手に眺めながら上っていく。竜門峡で日川を渡り、竜門峡遊歩道に入る。 森の中の遊歩道を進む。東電取水口、炭焼窯跡を過ぎると、滝が連続する「落合三つの滝」が見えるはずだが、遊歩道からは遠くて確認できなかった。 日川に架かる橋を渡ると平戸の石門。巨岩が重なってできた石門の間を抜ける。 さらに進むと木賊(とくさ)の石割ケヤキが見えてくる。岩を割った間からケヤキが生えている姿に感心する。 最後の急な坂を上りきると県道に出る。目の前に栖雲寺 ( せいうんじ)が見える。貞和4(1348)年に業海本浄(ごっかいほんじょう)が、修行した元(中国)の杭州の天目山に良く似たこの地に創建した臨済宗の名刹。武田家の信望が厚い。 境内には蕎麦切り発祥の地の石碑がある。それまでのそば粉を練った「蕎麦がき」から、うどんに習って切って食べたのは、杭州で麺打ち技術を学んだ業海本浄がはじまりと伝えられている。 栖雲寺に隣接しているバス停から再びJR甲斐大和駅に戻る。まだ体力に余裕があれば県道を下って、やまと天目山温泉や日川渓谷レジャーセンターに立ち寄って温泉や食事などを楽しむのもいい。武田勝頼の銅像からスタート徳川家康が武田一族の冥福を祈り建立巨岩が重なってできた平戸の石門武田家の信望が   厚い栖雲寺美しい渓谷美の竜門峡武田勝頼の銅像景徳院山門 鳥居畑古戦場跡の石碑日川渓谷 景徳院本堂平戸の石門蕎麦切り発祥の地の石碑 栖雲寺