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概要

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(7) 新春号 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 令和3年1月15日発行わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。 甲府市の住吉長寿会(平賀初三会長)は令和2年11月25日(水)と26日(木)、会員への「配食&声かけ活動」を行った。新型コロナウイルスの感染拡大で、活動ができず、外出したり体を動かしたりする機会が減っている。こうした状況に、会員においしいお弁当を届けて喜んでもらうとともに、訪問することで安否確認をしようと実施した。 住吉長寿会の役員16人が参加。約100人分の弁当を用意し、住吉悠遊館で仕分けした後、2班に分かれて2日間にわたって会員の自宅を訪問して弁当を届けた。費用には中止になったイベント等の予算を充てた。 役員は弁当を手渡しながら「元気ですか」「何か困ったことはありませんか」などと声をかけた。訪問を受けた会員は「こんなおいしい弁当をいただけるとは思いませんでした」「なかなか出かけられず人と会話もできない。声をかけてもらいうれしかった」などと感謝した。 住吉長寿会は6月にも、マスクの配布と声かけ運動を行っている。役員の一人は「コロナ禍の中で孤立してしまわないか、体を動かすことが少なく健康面は大丈夫なのか、心配です。訪問して皆さんの元気な顔を見て話をすることで安心します」と笑顔で話す。平賀会長は「住吉長寿会がこうした活動をしているということを、会員だけでなく地域の皆さんに知っていただく意味も大きい。会員増強や活性化につながるのでは」と期待している。甲府市・住吉長寿会おいしい弁当を届けて安否を確認「配食&声かけ活動」を展開かるものがほとんどなかったことから、調べてみようと思いたった。会長経験者などからの話を聞くとともに市役所などで記録を調べた。しかし、記憶はあいまいな部分も多く、写真などの記録もほとんどなかった。 そんな折に、母親が持っていたお菓子の缶の中に写真が残されていて、老人クラブの写真も多く含まれていることが分かった。三輪会長は、写真を整理し、スキャナーを使ってデータ化に取り組んだ。「年代が分からないものもあり、写真の裏に印字された数字をもとに割り出すなど苦労しました」と振り返る。昭和48年から平成31年(令和元年)までの合計359枚の写真を整理してデータにまとめた。 昭和時代の写真には、ゲートボール大会や親睦会、新潟県の佐渡ヶ島や千葉県の房総半島、長野県の白骨温泉など、泊まりがけの親睦旅行もあり、参加人数も多く「年2回とか複数回の旅行もあり、かなり活発でしたね」と三輪会長。 三輪会長は、長年にわたって育成会の会長や民生児童委員などを務めてきた。今、老人クラブの会員数が減少していることに危機感を持っている。今年は新型コロナウイルスの影響で、クラブの活動が制限されているが、この時期を利用して、老人クラブの役割、仕組み、行政との関連などについての勉強会を開催している。三輪会長は「ただ呼び掛けるだけでは会員を増やすことは難しい。こんな活動をしている、こんな役割がある、といったことを知ってもらい、関心を持ってもらうことが大切では」と話している。配食の準備作業お弁当配食&声かけ活動を行った住吉長寿会の役員ら三輪真一会長活動記録の冊子活動記録に収められた写真の一部とデータにまとめられた活動記録