ブックタイトルshiniya-yamanasi_2021_10
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わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。(9) 秋号 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 令和3年10月1日発行諏訪神社旧甲州街道県営発電総合制御所竜王北中中央自動車道国道20号甲斐市竜王の歴史を歩くJR中央本線竜王駅赤坂供養塔慈照寺山県大弐像竜王赤坂ソフトパーク中秣塚古墳ドラゴンパーク竜王北小 甲斐市の中秣塚古墳、竜王の地名の由来となったとされる「竜王水」がある慈照寺などを訪ねる。秋の一日、地域の歴史に触れながらウォーキングを楽しむのもいいのでは。 JR中央線の竜王駅を出て右手に進む。竜王駅舎は、世界的な建築家安藤忠雄さんが設計監理を手がけた建物として有名だ。「学問の神様」として知られる儒学者・山県大弐の銅像の前を通り、日本通運の建物の横の道を線路沿いに歩く。 市道(旧甲州街道)に出たら右折。中央線の踏切を渡ると赤坂台に向かって上り坂になる。右手に甲斐市の文化財に指定されている赤坂供養塔がある。巨大な自然石で作られた名号塔で、阿弥陀如来の名をたたえる「南無阿弥陀仏」を本尊として供養のために建立されたとされる。その先には諏訪神社が見える。 さらに坂道を上る。右手にあるのが竜王赤坂ソフトパークだ。情報科学の専門学校やソフトウエア関連企業の集積地だ。さらに進み、県営発電総合制御所の信号を左折して赤坂総合公園(ドラゴンパーク)に向かう。 ドラゴンパークの駐車場の手前右には中秣塚古墳がある。直径約14メートル、高さ約2・3メートルの円墳で、横穴式石室は全長約6メートル、最大幅1・6メートルの規模でほぼ南に開口している。1994(平成6)年から発掘調査を実施し、遺物の残存状態は良好で鉄鏃(てつぞく=鉄製の矢じり)、直刀、金環、須恵器片、土師器片などが多数出土した。石室の形態や出土遺物などから年代は7世紀前半であると考えられている。 周辺は「赤坂台古墳群」といわれ、かつて約30基の古墳が存在していたとされているが、現在では数基が残るのみとなっている。 ドラゴンパークは、総面積は7・3ヘクタール、芝生広場やジョギングコース、遊具などが整備されていて、市民の憩いの場だ。ウォーキングも安全に楽しめる。 ドラゴンパークの横の道を竜王北中学校に向かって下っていく。下ったところを左折して竜王北小学校の南を中央線沿いに進み、慈照寺に向かう。 慈照寺は1489(延徳元)年に開基された。創建より武田家に縁(ゆかり)のある寺院。法堂と山門は県文化財に指定されている。 法堂の手前には「竜王」の地名の由来とも言われる湧き水「竜王水」がある。言い伝えによると、釜無川の高岩(赤岩)近くの淵に悪竜が住み着いて人々を困らせていた。そこで慈照寺の初代住職が秘符(護符)を授けたところ、竜は改心して、住職の求めに応じて、慈照寺の境内に清浄な水を湧き出させた。慈照寺の前の道を進み、さきほど歩いた市道(旧甲州街道)に出て竜王駅に戻る。山県大弐の銅像からスタート7世紀前半の 「中秣塚古墳」市民の憩いの場「ドラゴンパーク」地名の由来となった慈照寺の「竜王水」山県大弐像中秣塚古墳赤坂供養塔竜王赤坂ソフトパークドラゴンパーク竜王水