ブックタイトルshiniya-yamanasi-202002
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上町山車保存庫妙法神堂JR身延線鰍沢口駅甲西道路富士川街道富士川富士橋畔沢川富士川いきいきスポーツ公園やまなし歴史散歩富士川舟運と桜の名所を歩く七面堂出世稲荷神社大法師公園鰍沢中令和2年1月15日発行 富 士 の 国 シ ニ ア 山 梨 だ より 新春号(10)わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。 江戸時代の初期(慶長年間)から約300年間にわたって続いた富士川舟運の宿場町として栄えた鰍沢。春には桜の名所・大法師公園が大勢の花見客でにぎわう。富士川舟運の歴史と桜の大法師公園を巡ってみよう。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ JR身延線鰍沢口駅で下車。富士川沿いの道路(笛吹ライン)を歩き、右手の富士橋を渡る。橋長は270㍍と長く、車の往来も多いが、歩道があって歩きやすい。まっすぐ進んで富士川街道に出る。 富士川街道から178段の石段を上ったところにあるのが七面堂。結構きつい石段だが、体力に自信のある人は挑戦してみよう。現在の本殿は、宝暦5(1755)年に建立された。富士川舟運が盛んになると、船頭たちが安全の守り神として深く信仰した。町の文化財に指定されている。本殿内部の柱の金箔や回りの十二支にちなんだ彫刻などから、そのころの鰍沢村の隆盛を偲ぶことができる。 富士川街道に戻り、宿場町の面影が残る街並みを楽しみながら歩く。左手に「出世稲荷神社」の赤い鳥居。60段ほどの石段を上がり、神社で出世・開運を祈る。神社の横を抜けて坂道を大法師公園目指して歩く。上るにつれて桜の木が多くなる。鰍沢の街並みと富士川の景色を眺めるのも楽しい。 大法師公園の広さは約6・4 ㌶、園内には2000本の桜が植えられ、春には山頂がピンクに染まる。毎年、桜の開花に合わせて「大法師さくら祭り」が開かれ、大勢の人でにぎわう。 公園から畔沢(くろさわ)川に向かって下る道を進む。途中、歩行者用の道もあるので、利用すると安全に下ることができる。 県道に出て右折。しばらく歩くと左手に妙法神堂、右手に「上町山車保存庫」が見えてくる。山車は、嘉永3(1850)年ごろのもので、舟運が盛んな時代の祭礼とともに伝わる。かつては8基あったが、水害などで損失して現在は4基が保存されている。保存庫のガラス越しに山車を見ることができるが、かなり大きなものだ。 昨年11月には、町制施行10周年を記念した祭りで、山車4基が町内を巡行した。 富士川街道を渡り、富士川町民会館の横を抜けて富士川の堤防の上の道を歩く。河川敷には富士川いきいきスポーツ公園が見える。サッカー場や陸上競技のトラックなどがあり、町民のスポーツの拠点になっている。富士橋を渡り、鰍沢口駅に戻る。船頭たちの守り神ピンクに 染まる山頂祭礼とともに 伝わる山車鰍沢口駅七面堂本殿大法師公園富士橋 上町山車保存庫出世稲荷神社の鳥居