ブックタイトルshiniya-yamanasi-201707

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概要

shiniya-yamanasi-201707

舞鶴城公園甲府駅藤村記念館県庁別館平和通り遊亀通り舞鶴通り甲府法人会館中区配水場甲府カトリック教会やまなし歴史散歩甲府の近代化遺産平成29年7月1日発行 富 士 の 国 シ ニ ア 山 梨 だ より 夏号(10)わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。 甲府市内には多くの近代化遺産がある。近代化遺産とは、幕末から第二次世界大戦期までの間に、近代的手法によって建設され、わが国の近代化に貢献した産業、交通、土木に関する遺産のことで、全国的に保存や活用をはかる動きが広がっている。いつも目にしていた建物の歴史をあらためて学び、訪ねて歩くと、見慣れた街がまた違った表情を見せてくれる。 甲府駅北口をスタート。よっちゃばれ広場にあるのが藤村記念館。1875(明治8)年に睦沢村(現甲斐市)に睦沢学校として建設。“とんがりの学校”と呼ばれて親しまれた。1957(昭和32)年に廃校となった後、武田神社境内に移され、さらに2010(平成22)年に現在の甲府駅北口に移築された。 愛宕山方面に向かう。山梨英和中・高の横の急な坂道を上がっていくと、見えてくるのが中区配水場。1912(大正元)年11月に完成し、翌年1月から給水を開始した。 原則として場内に入ることはできないが、桜の名所となっていることから毎年4月に1週間ほど一般開放している。 南へ向かって中央線愛宕町道踏切を渡り、甲府カトリック教会へ向かう。三角屋根の上に掲げられた十字架が目を引く。 大正時代末期にキリスト教布教活動の拠点とするために建てられた。甲府空襲などの戦火をくぐり抜け、今も人々の心の拠り所となっている。  遊亀通りを南に向かい、甲府法人会館を目指す。重厚な雰囲気を醸し出す甲府法人会館は、1926(大正15)年4月に甲府商業会議所(現甲府商工会議所)ビルとして建設。県内に残る最古の鉄筋コンクリート造り。 ここから北へ向かい、春日通りを通り抜けて山梨県庁へ向かう。1930(昭和5)年に完成した県庁別館(旧館)は、2009(平成21)年に県議会議事堂と共に県の有形文化財に指定された。 改修復元工事によって2年前に創建時の姿によみがえった。 「山梨近代人物館」が開設され、山梨県の発展に貢献した人物などを紹介している。偉人たちの業績にふれるのも楽しい(入館料無料)。 県庁別館の隣が県議会議事堂。1928(昭和3)年の落成以来、県政の“殿堂”となっている。  甲府市民の   水道を支える 親しまれた  “とんがりの学校”  創建時の姿に    よみがえる 県内最古の  鉄筋コンクリート 布教の拠点  戦火を乗り越える藤村記念館中区配水場県庁別館甲府法人会館