shiniya-yamanasi-1306

shiniya-yamanasi-1306 page 8/12

電子ブックを開く

このページは shiniya-yamanasi-1306 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。平成25年7月1日発行富士の国 シニア山梨だより夏号(8) 富士吉田市下吉田の東町(あずまちょう)老人クラブ(東寿会、小松昭雄代表)が、東町地区の歴史を....

わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。平成25年7月1日発行富士の国 シニア山梨だより夏号(8) 富士吉田市下吉田の東町(あずまちょう)老人クラブ(東寿会、小松昭雄代表)が、東町地区の歴史をつづった地域紹介冊子「東町の昔を訪ねる」を発行した。 この冊子は、A4判30ページ。東町は、富士道沿いにあり、甲府の塩澤寺と並ぶ、郡内地方の厄除け祭り「愛染厄除地蔵尊祭り」がある。地蔵尊付近には、かつて富士講信者が精進場としていた池があったことや、聖徳太子が馬に乗って富士登山した際に掛け軸を3本投げて、そのうち1本が同地区に落ちたという伝承などを紹介。東町地区と富士山の関わりなどについて記述している。 800部を作成し、町内全戸に配布。また市内の学校など公共機関にも贈った。反響は大きく、住民からは「長年住んでいるが、何気なく見ていた地蔵に、こんな由来があるなんて知らなかった」という驚きの声も上がった。また他の地域や東町出身者からも「譲ってほしい」という要望も寄せられた。 地元の住民や東町の出身者、さらに他地区の人たちからも「こんな歴史があったんだ」と好評で、「地元再発見の書」にもなっている。 昨年2 月に、地元の小学校で郷土を学ぶ授業の一環として、老人クラブに講師の依頼があったことなどから、「子どもたちに地元の歴史を伝えていこう」との機運が盛り上がった。 昨年5月ころから、元市役所職員で市史編纂事業にも関わった岡武宏さん( 77)が中心になって、作成を進めた。地元に残る石碑の由来や伝承などを、足で歩く地道な調査と取材を重ねた。写真を撮影したり、住民から話を聴いたりして内容をとりまとめたが、自分たちも知らないような話も多くて驚いたという。 小松昭雄さん(83)は「自分たちも知らないことが多かった。多くの人に地元のことを知ってもらいたい」、また篠原英博さん(80)は「文化的なものを後世に伝えるのは私たち年代の使命」と話し、林京子さん(77)は「子どもたちに歴史を伝えていきたい」と話している。 この冊子の内容が、親子の話題になったり、近所の話のタネになったりすることも多く、世代間や地域の結び付きにも一役買っている。岡さんは「地元のことを知ることで、さらに地域を好きになってもらえれば幸いです」と話している。東町の歴史を後世に伝えよう史跡の由来や富士山の関わりなど紹介富士吉田市の東町老人クラブが冊子を発行「東町の昔を訪ねる」を手にする東町老人クラブのメンバー(左から岡武宏さん、林京子さん、小松昭雄さん、篠原英博さん)