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概要

shiniya-yamanasi-202301

古代歴史と桃の里を歩く春日居スポーツ広場国道140号(雁坂みち)JR中央本線平等川JR春日居町駅西関東連絡道路下神内川石和温泉(停)線春日居小石尊神社山王神社春日居郷土館小川正子記念館温泉湧出記念公園甲斐奈神社山梨岡神社天神塚古墳やまなし歴史散歩令和5年1月15日発行 富 士 の 国 シニア 山 梨 だより 新春号( 10)わたしたちは、山梨県老人クラブ連合会を応援しています。 JR中央線春日居町駅をスタート。線路沿いに歩き、右手に観光バス会社を見ながら中央線の春日居踏切を渡る。春日居町駅周辺は桃畑が多く、春にはピンクに染まる。ピーチラインを歩いて国道140号(雁坂道)を横切り、西関東道路下岩下ランプに向かって進み、手前を左に折れて平等川沿いの道に入る。 平等川にかかる徳條大橋の向こうに見えるのが石尊神社。徳條大橋を渡ると目の前に現れるのが天神塚古墳だ。直径35m、高さ4mほどの土盛墳。6世紀後半に造られたものとみられる。 春日居スポーツ広場を過ぎ、1441(嘉吉元)年創建の保雲寺を経て山梨岡神社(やまなしおかじんじゃ)へ向かう。山梨岡神社は御室山(みむろやま)の南山麓「山梨岡」に位置し、この地は山梨郡さらには山梨県の地名発祥のゆかりとなったとされる。本殿は国の重要文化財に指定されている。5月上旬に見頃を迎えるフジは笛吹市指定の天然記念物。 山梨岡神社を出て平等川にかかる神橋の手前で左に折れて川沿いに歩く。その先の橋を渡り、国道140号の鎮目交差点を横切る。鎮目の集落からJR中央線の踏切を渡って春日居びゅうほてる、埋草神社の横を抜けて春日居温泉湧出記念公園に向かう。1965(昭和40)年に温泉が湧出したことを記念して建設された公園だ。温泉のマークを模ったモニュメントなどがある。 その先の甲斐奈神社(かいなじんじゃ)に立ち寄る。甲斐国一宮浅間神社( 一宮町)、二宮美和神社( 御坂町)、三宮玉諸神社( 甲府市)、そしてここ甲斐奈神社が四宮にあたる。甲斐奈神社は山梨県内に笛吹市内の一宮町、春日居町、甲府市と3社あるが、そのうち春日居町の国府(こう)にある甲斐奈神社は、古代には、国庁近くに建立された甲斐国の総社ではなかったかと推測される神社。春には桜が美しい。 甲斐奈神社から、寺本廃寺跡、山王神社へと向かう。寺本廃寺は、 春日居町寺本にあった7世紀後半(飛鳥時代後期、文化史上の白鳳期)の創建と推定される甲斐国最古の寺院 。「甲斐寺本廃寺」とも称され、近年は「寺本古代寺院跡」の呼称が用いられている。6世紀半ば頃に日本へ伝来した仏教が甲斐国へも伝えられていたことを示す古代寺院遺跡である。 住宅街をさらに進むと、笛吹市役所春日居支所や春日居福祉会館、笛吹市春日居郷土館、小川正子記念館などが集中しているエリアに出る。 春日居郷土館には近くに存在していた寺本廃寺にあったとされる三重塔の復元模型をはじめとした歴史と文化に関する史料を展示している。また、小川正子は春日居町出身でハンセン病患者の救済活動に尽力した医師。手記「小島の春」で知られる。記念館には、その資料が展示されている。ここから春日居町駅に戻る。桃畑が多く春はピンクに染まる山梨県の地名発祥ゆかりの山梨岡神社甲斐国最古の寺院跡地ハンセン病患者救済に尽力天神塚古墳中央線沿いの桃畑寺本廃寺跡 甲斐奈神社春日居郷土館山梨岡神社春日居温泉湧出記念公園